本の中の本(一冊で全てを語るような本)はあるのか?

本の中の本(一冊で全てを語るような本)はあるのか?


今日は、本についての話題です。

20世紀最大のヒーラーの一人
と言われるダスカロス
(スティリアノス・ アテシュリス)は、

本は「ヨハネの福音書」一つ
あればいい、と言っていたそうだ。

確かに、その深さにおいて、
一冊だけで全てを言い尽くしている
本かもしれない。


谷口雅春による「ヨハネ伝講義」や、
シュタイナー「ヨハネ福音書講義」も、
学生時代や20代の頃に読んだ。

すぐにわかるようなレベルではない
のだが、ずっと心に響く、
そんな魅力を「ヨハネ福音書」は
持っていると感じていた。


膨大なエドガー・ケイシーの
リーディングを辿っても、
リーディング自体が、
「ヨハネ福音書」に書かれている
ことを確証しているようにも思われる。


日本には空海の「般若心経秘鍵」
や「十住心論」もあり、
一冊で全てを言い尽くしている本
であるようにも感じる。

本質的なことに時間的懸隔がない
のなら、時間系列で古くはあっても、
高さにおいて「新しい」ことは
あり得るのかもしれない。


光田 秀、森井 啓二「神理の扉」
という本も、
これ一冊で人生のほとんど
全てをカバーするような、
思考の高さ、智慧の煌めきを持っている。


この世界で展開されてきた
すべての物語や知識を包摂するような、
圧倒的な高さであり、純度。


部分情報でしかない人間にとって、
こうした「一冊級」の本は、
その高みを目指して学ぶことしか
できないのであるが、

実際にその高さに登るためには、
宗教分野だけでなく、物理、生物、
政治、経済、歴史、身体、言語など、
膨大な学び、知識が必要にもなる。


そうではあるが、論点を要約すると、

・この世界がいかに光学的な幻想であるか
・その上でどのように生きるのか
・帰る故郷はあるのか
・故郷では時折報告されているような「ワンネス」の状態なのか
・その上で愛や空とは何か

などにまとまってくるのかもしれない。


これらは抽象的な論点ではあるが、

宇宙の構造と心の仕組みがどうであるかで、
人生の自由度も、社会の心地よさも

変わってくると思われる。



伝統的なキリスト教の教義に沿った
本ではないが、
ゲイリー・レナード「神の使者」
(原題「The Disappearance of the Universe」)
及び、それに続く三部作の
要約力の高さには、感銘を受けた。


悟った人には「ヨハネ福音書」一冊で
良いのかもしれないが、
学ぶ人にとってわかりやすい、
「一冊の本」とも言える内容である。

それというのも「神の使者」の一冊が、
あの膨大で難解な「奇跡のコース」の
良い要約、入門書になっているからだ。


もし、世界が光学的幻想であることが
事実なのであれば、
「愛やゆるし」の理解、実践が、
大いに人生に意味を持ってくる。


コーチングで習ってきた、
時間は未来から流れてくること
と合わせて意味が了解された時、
僕は大きな悔悟と安らぎに、
同時に包まれたものだ。

「起きていないことをゆるす」
ことの意味は深い。


それが果たして、
荒唐無稽な主張(フィクション)なのか、

心が映し出す世界において、
とても重要なことなのか、

僕は残りの人生でも
探究を続けるだろう。


今のところの報告としては、
「神の使者」や「奇跡のコース」
で説かれているような
愛を実感すればするほど、
周りに素晴らしい奇跡が
次々に起こるようになっていること。


そうだとすると、
故郷への帰還の例え話である
「放蕩息子のたとえ」
は非常に重要なのかもしれない。


物理学者の保江先生の
「最初の人びと」は、
荒唐無稽なストーリーではあるが、
まるで「放蕩息子のたとえ」
が映画になったような話である。


福音書は子供の頃から読んできたが、
若い頃は、愛の教えを実践することに
フォーカスしていた。

たくさんの正義感を持ち、
たくさんの価値判断を行ってきた。
世界がリアルに存在していると思っていた。

2012年に「神の使者」「奇跡のコース」
に出会うまでは。


リアルな世界で、いい人になろうとしていた
のである。

世界が光学的な幻想であったとしても、
生命の輝きは残る。
優しい奇跡に満ちていく時間は残る。


故郷がワンネスであるのなら、
この世界もそのような気持ちで
生きられるのだろう。

まだ「ヨハネ福音書」一冊で
僕の場合は足りないから、

たくさんの本を読み、
子供たちの未来を信じ、
人への愛と感謝で生きよう。


故郷はあるのかもしれない。
宮沢賢治や立原道造のような
詩人の心の中ではすでに。

「銀河鉄道の夜」も良い一冊だ。

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