2−12 コーチングで最も重要な目標設定

エフィカシージャパン所属コーチの衣川信之です。

 「コーチングの教科書」の基本連載です。未来思考で世界中の人の創造性と天才性を育み、利他的な人を増やす活動であるコーチングの学び方を、基礎からわかりやすく説明していきます。

2−12 コーチングで最も重要な目標設定

 今回のゴール設定、目標で言う時のゴール、目標は、バランスホイールで人生、すなわち自分の心の認識が展開する各領域で詳細を思い描いていきながら、自分のゴール側のセルフイメージの各領域に臨場感を持たせていくバランスホイールやサブゴールの話ではなく、それらの複数のゴールを包摂する、大きなゴール、抽象度の高いゴールの話になります。コーチングでゴール設定、ビジュアライゼーション、アファメーションなどを行っていく場合に、複数のサブゴールを包摂する大きなゴールを扱っているのか、それともバランスホイールに描いていく各領域のサブゴールを扱っているのかで、イメージの仕方、アファメーションの仕方、セルフトークの仕方に段階や区別があるので、注意しておきましょう。

 この部分の理解があやふやであると、具体的に詳細まで思い描くだけでなく実際のプランニングを行い、仮説検証を行い、選択肢を検討し、代替案やバックアップまで精密に考えたほうがいい、そのように考えないと現実が動かない領域で「あいまいな未来」をぽわーんとイメージ、空想するだけだったり、逆に、現状の外であるからイメージが全然湧かなくていいところで、うーんうーんと映像的なイメージを作ろうとして空回りしたり、混乱したりしやすいです。

 経営者など現実世界でマクロの意思決定を行って組織や事業を動かしてきた経験がある人は、イマジネーションを自由に広げていい場面と、緻密に厳密に詳細まで決めて伝達しないと動かないところの区別がつきやすいと思います。現実世界での実行力、経験が豊富な場合は、かえって自由にイマジネーションを広げる、ゴールを大きくしていく方が効果的です。実行段階のことについては十分な知識や経験もあり、勘所もわきまえているからです。

 そうした経験が少ないと、ゴールを思い描いても、そのゴールの世界に臨場感が出てくる材料、時間空間を超えた抽象思考を行う対象の世界の材料が少なすぎて、ただ欲しい結果をイメージするだけで、そのイメージに実行部隊(組織では実行部門、個人では自分の頭と体)がついてこないから現実が変わらない。コンフォートゾーンをゴール側に移行させようにも、その材料が不足していることはあり得ます。知識や経験は役に立ちます。大量な知識、経験、思考の材料を集めた上で、さらにクリエイティブな状態で、また利他的な思いも発揮しながら、抽象思考を行っていきます。

 コーチング理論で言うコーチは、マインドの扱い方を教えることによって、相手のエフィカシーが高まっていきます。エフィカシーが高まるためには抽象思考や未来思考が重要になってきますが、あくまでマインドの扱い方を教えるのであって、野球やゴルフやビジネスの初心者に、具体的なノウハウを教え、アドバイスすることはしません。抽象度が高いことによって、さまざまな分野において具体的なノウハウについてもよく知っていることはあるでしょうし、各分野の本質もよく見えてくるでしょうが、マインドの扱い方としてはより抽象度の高いレベルで、ゴールを見つけ、ゴールを更新していくことが大切なのです。

苫米地英人「苫米地式コーチング」

 苫米地博士は、「苫米地式コーチング」という書籍の中で、「大人の場合は、自分の夢やゴールを既存の選択肢の中から選んではいけないのです。
 すでに存在しているゴールは、すべて他人が作ったものであり、あなたが目指すべきところではありません。あなたは、あなたのための、そしてあなたがナンバーワンになるゴールを設定しくなくてはなりません。
 既存のゴールを目標としてしまうことで、社会や会社にますます縛られて、自分の本当の能力をどんどん発揮できなくなってしまっています。」と述べられています。

 「大人の場合は、自分の夢やゴールを既存の選択肢の中から選んではいけない」というのは、いつも思い出していきたい、大切なゴール設定の原則です。また、「あなたがナンバーワンになるゴールを設定しくなくては」の部分のナンバーワンというのも、既存のビジネス市場で差別化ができているという、相対的な優位性などのレベルのことではないです。もっと、根本的なところで、一人一宇宙の主体的な心が認識、すなわち見て、体験する世界を作り出しているその宇宙の中で「あなたがナンバーワンになるゴールを設定」するということです。もちろん、コーチ自身がこのようなゴール設定をしている必要もあります。

 世界平和、多くの人の自由、健康、豊かさ、成長、苫米地博士のゴールである「戦争と差別のない世界」は大きなゴールでたくさんの人にベネフィットがある世界です。そのような大きな世界に対しても、一人一宇宙の宇宙の中で「あなたがナンバーワンになるゴールを設定」するということは、とてつもない優しさ、思いやり、賢さ、自由闊達な心などが育まれてくる素晴らしいゴール設定だと思います。

 苫米地博士は、「苫米地式コーチング」の中で、「あくまでゴールはあなたが生み出さなくてはなりません。それが、コーチングのなかで最も重要な目標設定となるのです。
 ゴールは、スコトーマを外し、自分で決めたものから選び出し、しかもリアルタイムでそのとき、その状況に合わせて変化させていかなければなりません。」と述べています。

本ブログ記事のフルバージョンは以下の音声動画もご活用ください

夢を叶える秘訣がいっぱい!エフィカシーコーチング動画

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