2−6 エフィカシーが上がっている状態

エフィカシージャパン所属コーチの衣川信之です。

 「コーチングの教科書」の基本連載です。未来思考で世界中の人の創造性と天才性を育み、利他的な人を増やす活動であるコーチングの学び方を、基礎からわかりやすく説明していきます。

2−6 エフィカシーが上がっている状態

 今回は、コーチング、つまりマインド、心の扱い方で、最も重要な概念の一つであるエフィカシーについてです。ルー・タイスと苫米地博士が普及しているコーチングの体系において、中核となるのがゴールとエフィカシーです。エフィカシーは、ざっくり言うと高いセルフイメージのことですが、エフィカシーが高いとか上がっているというのは、ゴールに対してです。エフィカシーとは、現状の外のゴールを達成できる自分の能力の自己評価のことです。過去の他人や社会の言動に影響されて自己評価を決めるのではなくて、未来の自分のゴールから自由な心で自己評価を自分で決めるのが大切です。

 また、エフィカシーというのは、発展的な概念だと思います。エフィカシーという言葉の定義の中に「ゴール」という言葉が入っていますよね。ゴールを達成できる自分の能力の自己評価のことです。だから、コーチングで扱うゴールの概念について理解、認識が深まれば深まるほど、そしてまた実際にゴールをアップデートし続けて自分のゴールがより未来の自分にふさわしく広がれば広がるほど、エフィカシーについての理解や体感、確信が高まり、エフィカシーの高い状態が維持できるようになっていきます。

 そうは言っても、今まで知らなかったこと、経験がないことについては、やってみたことがないから当たり前なのですが、そうなっている状態のイメージが湧かないのも当たり前です。エフィカシーが高い状態というのは、どんな人にとってもなりたい自分になれる最高の状態であると言葉で記述することはできますが、エフィカシーが高い状態を知らないとエフィカシーが高い状態をそもそもイメージすることができません。

 エフィカシーが何であるか、本当にエフィカシーが高い状態とはどのようなものであるかを知らないで、現状の内側の目標、つまり他者や社会に誘導された目標に対してできた達成感や他者にほめられたことで「うれしい」と感じる、コントロールされた状態を平気でエフィカシーだと勘違いしてしまうことも多いですし、それとの関連でコーチングを学び続けていないコーチのコーチングを受けると、一個人であるコーチの価値観に誘導する方向で「よくできましたね」と他者評価し、他者評価を受け入れてしまう窮屈なマインドになってしまうこともあり得ます。エフィカシーは、未来思考と抽象思考から生まれる、ゴールを達成できる自分の能力の自己評価のことですから、やはり自分で決めていくことが大切です。

 エフィカシーを日本語であえて別の言葉で言い換えるなら、自由とか、愛とか、可能性と言ってもいいかもしれません。自由な心、自由闊達な心だから、エフィカシーが高くなります。愛や慈悲、思いやりを表現できる自分や他者への信頼があるから過去の出来事からも自由になれる未来思考や高い抽象度が持てるようになり、ゴールがさらに広がっていきます。未来が無限に複数あり、誰でも、最高の未来を選べるからエフィカシーが高まり、他者のエフィカシーを高める、つまりドリームサポーターになろうとすることにも意欲が出てきます。

苫米地英人「バイリンガルは二重人格」

 苫米地博士がエフィカシーが上がっている状態をどのように言っているかをご紹介します。たくさんの書籍でエフィカシーについて、またエフィカシーが高い状態について言及されていますが、たとえば、「バイリンガルは二重人格」という本の中でズバリ、「エフィカシーが上がっている状態というのは、その他の影響を受けず、自分のゴールだけで判断する状態です。それが自由の選択です。自由の選択が正しく、すべての結果は良い結果なのです。」と述べられています。

 苫米地博士がエフィカシーが上がっている状態をどのように言っているかをご紹介します。たくさんの書籍でエフィカシーについて、またエフィカシーが高い状態について言及されていますが、たとえば、「バイリンガルは二重人格」という本の中でズバリ、「エフィカシーが上がっている状態というのは、その他の影響を受けず、自分のゴールだけで判断する状態です。それが自由の選択です。自由の選択が正しく、すべての結果は良い結果なのです。」と述べられています。

 博士は続けて、「自己イメージ(エフィカシー)の限界を上げるためには、できるだけたくさんの知識を手に入れて、たくさんの経験を積むことが必要になってきます。もちろんそのひとつが、英語で世界中の本を読んだり、雑誌を読んだりということになります。そうじゃなくても、日本語で読んでもいいのです。まさにイメージの限界を上げるために知識を増やすことが不可欠です。知識が増えれば増えるほど、イメージできることの世界が広がります。」と書いています。知識が増えれば増えるほど、イメージできることの世界が広がるから、ゴールに対するエフィカシーが高まってくるのです。

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夢を叶える秘訣がいっぱい!エフィカシーコーチング動画
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