2−5 ゴールの世界の自分を創るゴール側のセルフトークを採用しよう

エフィカシージャパン所属コーチの衣川信之です。

 「コーチングの教科書」の基本連載です。未来思考で世界中の人の創造性と天才性を育み、利他的な人を増やす活動であるコーチングの学び方を、基礎からわかりやすく説明していきます。

2−5 ゴールの世界の自分を創るゴール側のセルフトークを採用しよう

 今回は、その重要性をどんなに強調しても強調しすぎることがないほど大切なセルフトークのお話です。宇宙はセルフトークでできていると言ってもいいでしょう。自分の宇宙だから、自分のセルフトークが充満した宇宙になっているわけです。そうだとすれば、セルフトークを、ゴールのなりたい世界のなりたい自分が言うようなセルフトークに変えていくことで、セルフイメージが変わり、コンフォートゾーンが変わり、ゴールの世界の自分になっていくのです。セルフトークはそれだけ大切なのです。

 心の扱い方をマスターするということは、セルフトークの達人になるということです。セルフトークの達人になるということは、エフィカシーの達人になるということで、他者のエフィカシーを高められる達人にもなれるということです。

 セルフトークのマスター、達人になるために、セルフトークには互いに相反する二つの世界のセルフトークがあると考えるとわかりやすいかと思います。段階があってだんだんセルフトークが上手になっていくと考えるのではなく、最初から違う二つの世界のセルフトークがあると考えるとわかりやすいでしょう。それぐらい、現状の外のゴールと、現状とは相容れない部分があるからです。人間の心、マインドにとって、全体像であるゲシュタルトは一つしか選ぶことができず、選んだゲシュタルトに従って一貫性が働いてしまうので、ゴールの世界と現状を都合よくミックスするのは、なかなか難しいのです。

 断固としてゴール側の世界を選ぶから、現象的には、だんだんセルフトークが現状側からゴール側へ移っていくように見えます。良い歩き方と、そうではない歩き方は、違うものですが、良い歩き方を思い出して実践する時間が増えてくれば、だんだん良い歩き方になってくることに似ています。段階は現象的なもので、理論としてゴール側と現状で相容れないのだということです。

 では、現状のセルフトークとは何でしょうか。つまり、自分のコンフォートゾーンを現状のステータスクォーに維持してしまっている、無意識の、ついつい、いつも言ってしまっている独り言です。別に口に出して言う必要はありません。それよりも、無意識で、気づかない間に、人は、自分がどんな人間であるか、どんな世界でどのような目に遭いやすい人間であるかを、四六時中ずっと唱え続けているのです。自分の嫌なところ、悪口を、24時間ずっと隣で聞かされたら、嫌な気分になりませんか?他人がそんなことを言っていたら、それはひどいことですし、本当に嫌な気分だろうと思います。でも、実は、自分でそれをやっている。

 苫米地博士の「まずは親を超えなさい!」によると、セルフトークとは、「しまった!」とか「なんて俺は馬鹿なんだ」とか、自分の中で内省的に言ってしまう独り言のことです。独り言といっても、それは言葉だけの問題ではなく、言葉が引き金になって映像や感情が引っ張り出されてきます。そうなんですが、自分ではなかなか気づかない。無意識だからです。

 自分で自分のことをもっともっと肯定的に評価していい、自分で自分のことを肯定的に評価するからこそ、人生が素晴らしくなっていくことを知らないと、人は自己評価を他者の承認や結果が出ることに求めてしまいます。そうすると、他者から評価を得られないと自分にがっかりするし、結果が出ないと自分にがっかりします。そうして、否定的なセルフトークを自分の記憶に入れ続けてしまい、それがセルフイメージとコンフォートゾーンを作っていきます。

 ゴールの世界は、自分の自己評価を自分で決めていい世界です。なりたい世界のなりたい自分になれる世界が、宇宙にはちゃんと存在しています。自分の素晴らしさを自分で認められるようになると、他者の素晴らしさや可能性もどんどん見えてくるようになります。だから、自己肯定感も、他者肯定感もどんどん上がってきます。コンフォートゾーンがゴールの方向に変わってきます。

 ゴールの世界のセルフトークは、ゴールを実現できるすごい私という確信に支えられた、清々しい気分に満ちています。ゴールの世界の臨場感を維持しながら、ゴールの世界の臨場感を維持するような考え、想像、行動、コミュニケーションを行いながら、バランスホイールの詳細を自然に発しているようなセルフトークを最初は意識的に作っていきます。そして、それが当たり前になり、ゴール側がどんどん新しい自分のコンフォートゾーンになっていきます。失敗したら、「自分らしくない」と言えばいいのです。そして、失敗から学んでいきます。

 ゴール側のセルフトークは、自分の思考や言動、時間の使い方を観察し、意識的にゴール側の臨場感を維持するように、ゴール側の自分らしい言動や感じ方を作っていきます。ゴール設定、ゴールのアップデート、バランスホイール作り、バランスホイールのアップデート、効果的なアファメーションとセットにしてうまくいくようになります。

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