2−4 ゴールを次々に叶え続けるバランスホイールの作り方

エフィカシージャパン所属コーチの衣川信之です。

 「コーチングの教科書」の基本連載です。未来思考で世界中の人の創造性と天才性を育み、利他的な人を増やす活動であるコーチングの学び方を、基礎からわかりやすく説明していきます。

2−4 ゴールを次々に叶え続けるバランスホイールの作り方

 今日は、実際に、バランスホイールをどのように作り、活用するのかについて、基本の大切なところをお話ししていきます。言葉の意味から入っていきましょう。参考文献は、ルー・タイスの「アファメーション」という書籍の全体になります。バランスホイールについて説明してある箇所だけでなく、ルー・タイスの「アファメーション」という書籍全体や、ルー・タイスのコーチとしての生き方全体がバランスホイールのお手本になります。ですから、ルー・タイスの「アファメーション」の冒頭の「はじめに」に出てくる、人生の基本三原則を、人生の折々のタイミングで何度も読み直すととてもいいと思うのですが、この人生の基本三原則と、ゴールを実現していくアファメーションの設計図になるようなバランスホイールが関連していると思います。

ルー・タイス「アファメーション」

 ルー・タイスの基本三原則は、自分を偽らない(Authentic)、進歩的である(Progressive)、有効な行動を取る(Effective)の三つです。バランスホイールは、ホイールですから、車輪ですね。自転車や自動車の車輪をイメージするとわかりやすいと思います。車輪にはスポークがあって、丸い、大きな、車輪を放射状に支えています。各方面に大きく張り出しながら、車輪の全体を支えています。人生の充実、とてつもない大きなゴールが叶っていくのは、何か特定の目標や願望が達成されたということだけではなくて、人間がこの世界で認識、創造し、体験するさまざまな領域での成長、発見、協力、創造性を伴う、そのような意味で満遍なく、バランスよく、各領域における充実度を反映していくものだと思います。

 バランスホイールを作るには、丸い輪を書いてもいいし、四角い紙を活用してもいいのですが、わかりやすい形で言うと、丸や四角の内側を、8つの領域に分けていきます。必ずしも8つである必要はないのですが、8つぐらいに分けて考えると、まずはちょうどいい、バランスが取りやすいと考えてください。四角い紙、コピー用紙のようなものでいいと思いますが、まず四等分するように縦線、横線を入れていきます。そして今度は米の字のように、斜め、斜めに線を書いて、全部で8つの領域ができます。

  その8つの領域に、どんな世界のどんな自分になりたいか、ゴールの世界でどのように活躍しているか、ゴールの世界をどのように作り出すかをイメージしながら、ここでイメージというのは出来上がった静止画をただ映像化するのではなく、見たことがない景色に出会う、みんなと作り出してくイメージがいいかもしれません。その大きなゴールを構想し、推論し、イメージしながら、その時の各領域を考えていきます。とても創造的で、楽しい時間だと思います。

 大きなゴールとの関係ではサブゴールになりますが、各領域のテーマを決めていきます。自由に決めていただいて大丈夫なのですが、ここでは苫米地博士が「思考停止という病」という書籍の中で、「ゴールは8つ持ちなさい」という項目のところで挙げられているテーマを紹介します。仕事、健康、趣味、生涯学習、家庭、ファイナンス、地域活動、社会全体に対する貢献活動です。仕事のゴール、健康のゴール、趣味のゴール、生涯学習のゴール、家庭のゴール、ファイナンスのゴール、地域活動のゴール、社会貢献のゴールについて、思考をめぐらし、状態や数値、性質など、サブゴールの性質に応じて、具体的に、そして感覚や感情を乗せながら、書き出していきます。

 こうして、自分専用のゴールの世界の臨場感を作るアファメーションの設計図のようなものが出来上がります。もし、宇宙が、未来が、複数あって、その中で最高のものが選ばれる可能性があって、そのためにはその最高の未来の臨場感が高いことが必要である時に、バランスホイールがとても重要なツールになってきます。ゴールを実現するナビゲーションシステムのようなものだと言えるでしょう。採用したいセルフトーク、アファメーションのアイデアが次々に湧いてくるのではないでしょうか。

 まずゴールありきで、want-toで現状を超えるゴールを複数設定していくときに、充実する人生のダイナミックな内面の反映であるバランスホイールが、人生をゴールの方へどんどん推進してくれるようになるでしょう。

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夢を叶える秘訣がいっぱい!エフィカシーコーチング動画
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