エフィカシージャパン所属コーチの衣川信之です。

  「コーチングの教科書」の基本連載です。未来思考で世界中の人の創造性と天才性を育み、利他的な人を増やす活動であるコーチングの学び方を、基礎からわかりやすく説明していきます。基本用語のシリーズでは、コーチングの基本用語から学びを深める準備をしていきます。

基本用語 時間の流れ

時間は流れていない

 「双方向に流れているということは、そもそも時間は流れていないのと同じである。因果関係は『過去→現在→未来』『未来→現在→過去』のどちらの方向にも自由につなげることができる。」

 と一つ上の抽象度、この場合は「時間は流れていない」という高い視点の関係性を見ることができます。

(苫米地英人「超瞑想法」より)

時間は未来から現在、過去へと流れている

 「思い通りの未来は実現している」

という意識状態がつくれたときに初めて、自分がいま現在なすべきことが明確にわかるのです。


(苫米地英人「本当はすごい私」より)

 時間の分析哲学における現代的な結論は、「時間は未来から過去へ流れる」と言うものです。これに関しては今回議論の時間を割く余裕はないので、唐突とも思われる方は分析哲学の本などを参考にしてください。
 
ただ、付け加えるなら、仏教の古い哲学であるアビダルマ哲学では、「時間は未来から過去へ流れる」とすでに言っていました。

 ホーキングの本では、時間は過去から未来へと流れています。だから、ホーキングは答えを得られなかったのかもしれません。恐らくは、ニュートンの世界観から抜けられなかったのでしょう。

 キリスト教哲学を始めとするあらゆる伝統宗教哲学は、時間因果が物理因果であるという考えに立っています。一つ前の状態が次の状態の原因であると。

 当然でしょう。一度お金持ちになったら、今もお金持ちなのです。一度権力者になったら、ずっと権力を持ち続けるのです。

 それは宗教者や権力者にとってありがたい状態ですから、そういう哲学を勧めるのはわかりますし、ニュートンの機械的宇宙論もまさにそれです。


(苫米地英人「苫米地英人、宇宙を語る」より)

 要請というのは、ユークリッド幾何学でいう「公理」のことで、公理というのはそれだけで正しいもののように思われていましたが、改めてユークリッド原論を見ると、「公理とは要請されるもの」と書いてあり、「正しいもの」とは一言も書いていません。

 あくまで〝要請〟であり、「これを正しいと仮定しなさい」ということしか言い表していないのです。
 ですから、この本では、時間は未来から過去に流れるという〝公理〟に基づいて書き進めます。さしずめ、苫米地理論公理として「時間は未来から過去へ流れる」と要請します。

 まずは、体感的な時間の流れをいったん逆にして、それを信じて読んでください。


(苫米地英人「苫米地英人、宇宙を語る」より)

 未来が原因であり、現在は過去と考えると、ビッグバン(宇宙のはじめの大爆発。宇宙ははじめ、すべての物質とエネルギーが一点に集まる超高密度・超高温状態であり、約150億年前にビッグバンによって膨張し始めたとされる)は結果になります。原因ではありません。

 では、エントロピー(元は熱力学の用語。乱雑さ、無秩序さの度合いを表す概念。無秩序な状態ほどエントロピーは「高い」とされ、情報科学などにも使用される)という概念で見てみます。

 物理空間においては時間の方向性上、過去が原因で未来は結果です。そうした時間軸上のエントロピーの推移を、物理空間ではエントロピーが増大するといいます。

 ということは、時間の方向性を逆向きに見れば、エントロピーが極大化したところから、極小化したところに流れているのが物理空間での時間ということになります。

 では、情報空間ではどうでしょうか。

 情報空間でのエントロピーというのは物理空間とは逆向きに働いています。時間が経てば経つほど情報は整理され、構造化された結果、より整合的になっていきます。

 例えば一つの数学理論を作ったならば、理論はどんどん整理されながら読み続けられていくことで存在するわけです。つまり、情報空間はエントロピーを極小化させる状態へと向かうわけです。極小ではなくとも、小さくした状態を続けることができるわけです。

 それを未来から過去という逆向きの時間の流れで見ると、情報空間では未来のエントロピーは今よりはるかに小さい状態であって、ビッグバンに向かって増大していくと考えることができます。

 つまり、情報空間においては、エントロピーはビッグバンのときが極大なのです。そのエントロピーがどんどん下がり、小さくなって今があるのです。

 そして、最終的には情報空間においては、エントロピーが極小の状態、つまり「空」に行きつくでしょう。


(苫米地英人「苫米地英人、宇宙を語る」より)

 なぜ、ある信号状態が集まって特定の意識状態を生み出しているのか、そして何が意識を生み出すのか。

 コンピューターに意識があるとしたら、そのコンピューターの意識は人間がプログラムしたものです。

 しかし、人間の意識はだれがプログラムしたものなのか。それがどこから来たのか。

 本質的なグラウンディング問題はここに集約されるのであり、それを研究するのが機能脳科学という学問だと思ってもらえればいいでしょう。

 グラウンディング問題の解明には、最終的には脳というソフトウェア全体を解析できなければならないでしょうし、その解析はまだ大分先のことになりそうです。

 しかしながら、これまでの研究から、脳のこと、グラウンディング問題に関して、私なりの結論は得ています。

 その根底にあるのが、時間は未来から過去へ流れるということ。そして、脳と情報、心は同じものだということ。

 そこから導き出されるのは、未来の我々の認知が時間を生み出し、未来の我々の認知がビッグバンを起こし、そして未来の我々の認知が人類の意識を生み出した。

 つまり、未来の我々がグラウンディングをしているのではないか、そう私は考えています。


(苫米地英人「苫米地英人、宇宙を語る」より)

 生命現象が物理次元より一つ上の存在ということは、情報空間に広がる存在ということです。情報空間に広がる存在だからこそ、離散時間を超えることができるのです。

 ですから、宇宙に生命現象がなければ、最初から時間は存在していないということなのです。正しくは、生命現象があるから時間を生み出したというべきでしょう。

 道端の石は、我々が見ているから転がってすり減ったのであって、それがあたかも時間が流れたように思えるだけです。石にとっては減ったも何もありません。

 ということは、物理空間にはビッグバンはないといえるわけです。であるならば、ビッグバンを生み出したものは何か。

 答えは一つ。生命現象、もしくは情報的存在があるから生み出されたのです。

 そして、その生命現象が起こしたビッグバンによって時間は流れ始めたのです。


(苫米地英人「苫米地英人、宇宙を語る」より)

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