エフィカシージャパン所属コーチの衣川信之です。
「コーチングの教科書」の基本連載です。未来思考で世界中の人の創造性と天才性を育み、利他的な人を増やす活動であるコーチングの学び方を、基礎からわかりやすく説明していきます。基本用語のシリーズでは、コーチングの基本用語から学びを深める準備をしていきます。
基本用語 私たちが表現する愛
コーチングの本から
愛はもともと存在しているのです。
そして、その愛は何かといえば関係性です。
愛があるから、この世界はあるのです。
ここに至って、キリストが説いた「愛」は、釈迦の「縁起」とイコールになります。なぜなら、どちらも「物事は関係性によって生じる」と説いているからです。
キリストの教えを一つ上の抽象度から眺めれば、縁起の思想に行きつくのです。
縁起の思想、さらには縁起を発展させた空の思想を、より臨場感をもってわかりやすく瞑想できるような物語をつくればいいのです。
21世紀の指針となるのは、きっと「愛」と「縁起」を包摂するような高い抽象度の物語になるはずです。
(苫米地英人「超瞑想法」より)
ビジネス書から
2011年3月11日。この日、未曾有の自然災害が東日本を襲い、大勢の人の命が失われました。首都圏は、壊滅的な被害を受けた東北からは少し距離があります。それでも交通機関が止まり、多くの帰宅困難者が発生しました。
東京ディズニーランドでも、自宅に帰れなくなった人が多数発生しました。その日の来園者は、ランドとシーを合わせて約7万人。そのうち約2万人が園内で一夜を明かすことになりました。
ディズニーの対応は、迅速かつ柔軟でした。まず来園者を指定の避難所に誘導しました。ディズニーは5万人が3日間避難していても困らない非常食を備蓄しているため、避難中のゲストにさっそく提供しました。
避難所は、キャストがそれぞれの判断でゲストのケアをしました。
あるキャストは、売り物のダッフィーのぬいぐるみをゲストに配りました。寒さを和らげると同時に、さらには防災頭巾の代わりにしてもらうためです。
また別のキャストは、寒さしのぎのための段ボールを配りました。段ボールは夢の国に似つかわしくないため、普段はゲストに見せてはいけないことになっています。しかし、非常時にそんなことは言っていられません。キャストは店の裏側から段ボールを集めてきて、寒さに震えるゲストに配り歩きました。
京葉線が動き始めたのは、翌日の3月12日。パークで一夜を過ごしたゲストたちは、心身ともに疲れた様子で帰っていきました。
約1カ月後の4月15日、パークは営業を再開しました。
私は会社をこっそり休んで、開園の列に並びました。パークがどうなったのか、気になったのは私だけではないようです。テレビの報道クルーがいくつか来ていて、大勢の人が並んでいる様子を取材していました。
テレビのインタビューを受けた人の中に、3・11の夜をパークで過ごしたゲストがいました。
「たいへんな目にあった場所に、なぜまた戻ってこようと思ったのですか」
記者にそう問われたゲストは、次のように答えていました。
「どうしても、どうもありがとうって伝えたくて」
(鎌田洋著「ディズニーを知ってディズニーを超える顧客満足入門」より)
ヒーリング、スピリチュアル分野の本から
尖りのない剣の伝説(表紙の絵の解説として)
イエスは、ヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムでお生まれになった。そのとき、占星術の学者たちが東の方からエルサレムに来て、言った。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは、東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです」(新約聖書・マタイによる福音書2章1〜2節)
この新約聖書の一節は、仏陀が弟子のアーナンダに「500年ぐらいのうちに、神が地上に直接お生まれになる」と語ったことと関係しています。ここで重要なポイントは、普通の人間が転生を通して悟りを開き、神との一体化を成し遂げたのではなく、神ご自身が直接この地上にお生まれになることを仏陀が明かした、という事実です。
イエスとして知られるジョシュアの生誕以前に、仏陀の予言を知っていた東方の賢者たちは、透視能力により処女マリアが生まれるのを見守っていました。そして、神の表現としてのロゴスの顕現を待ち望んでいたのです。
(ダスカロス「エソテリック・ティーチング」より)